「お茶」なのになぜ「緑色」? 日本を代表するお茶、緑茶の話

皆さんは、「お茶」と言われたら何色の飲みものを想像するでしょうか。

我が家は茶葉農園ですので、お茶と言われれば当然色鮮やかな緑茶の色を思い浮かべます。

 

でも、「茶色」と言われたら?

思い浮かべるのは栗やチョコレートなどの色で、決して緑色ではありませんよね。

 

お茶は、平安時代に初めて中国から日本に伝わったものと言われています。

当時のお茶は蒸した茶葉を粉にして煮出したもので、色はやや褐色がかった茶色でした。

庶民がお茶を飲むようになった鎌倉時代では摘んで干した茶葉を煮出したものでしたが、

これもやはり黒褐色というような色の飲み物でした。

 

お茶の歴史が大きく変わったのは江戸時代です。

この頃、蒸した茶葉を手で揉みながら乾燥させるという今の緑茶の製法が生み出されます。

この茶葉で淹れたお茶は澄んだ緑色で、やがて全国に広まり、お茶と言えば緑茶という印象が

定着していきました。

 

世界的に見ても、茶葉を発酵させたり炒ったりしない緑茶はやや珍しい飲み物です。

だからこそ日本ならではのお茶として緑茶が重宝されるのかもしれませんね。

 

 

宮崎の『山田農園』は、1967年から続く農園でこだわりのお茶を栽培しています。

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